底地借地のおはなし

底地借地権に関するこれまであった相談やお悩みから学ぶことで人生がハッピーになる方法

借地と建物なんとかしたいけど。。。。

借地と建物なんとかしたいけど。。。 なかなかはっきり決められない。。


両親が他界して、借地に立てた家に両親がすんでいましたが、両親とも他界していまは誰も済まない状態です。地代を払い続けているのもなんだし、そろそろどうにかしたいと思って。
こういった相談を受けるケースがあります。
その際、借地人さんの意向をお聞きしますが明確な回答とお持ちの方はごくごく少数です。
借地と建物をどうしたいとお考えですか?ときくと「なんとかしたいとかんがえてはいる」けれど、「こうしたい」という具体的な要望はあまりありません。

借地権の対応については下記のような選択肢があります。

借地権の対応5つ


①第三者に借地権を売る
②地主に借地権を売る
③底地を地主から買い取って所有権にする
④借地権と底地を等価交換する
⑤建物を建て替えて、第三者に貸す


まずは借地人さんのお考えを5つの中から選択してもらい、次にそれをもって地主さんに相談にうかがいます。

借地権の売るお話の場合、地主さんが「金額によりけりで買い取ってもいい」といわれることはよくあります。借地権はほぼ帰ってこないのが当たり前、今回借地権を取り戻すチャンスとわかっていますので。
このケースで地主さんに手元資金が無い場合④の借地権と底地の等価交換をおこなうこともよくあります。借地権割合や話し合いをとうして条件をきめ等価交換をおこない、双方が土地を分割して各々所有権としてもちます。

 

また一方で第三者に売ってもいいですと承諾してくれるケースや、第三者に売るのなら価格が合えば底地も同時に売って欲しいという地主さんもいます。
お寺が地主さんのケースは、「地代がほしいので現況のまま第三者に売ってもらって継続して地代を受け取りたい」と言われることも。

 

③の底地を地主さんが借地人さんに売却するケースは殆どありません。もし地主さんが売ってもいいと言ってくれた場合はチャンスだと思って下さい。

 

⑤の建て替えについては、地主さんの承諾が必要で、建て替えの承諾料も必要です。くわえて建物の建設費もかかるため借地人さんの負担は大きいでしょう。

 

借地人さんが相続のタイミング等で借地を受け継いだ場合は借地をどうしたいのかを明確にさせることです。そうはいっても複雑なのが借地底地。それぞれの選択肢の詳細な内容が知りたい場合はプロに相談しながら方向性をきめていくのが良いと考えます。