底地借地のおはなし

底地借地権に関するこれまであった相談やお悩みから学ぶことで人生がハッピーになる方法

地主に”地代を上げたい”と言われた

地代を上げたいと言われた


借地人さんと地主さんにとって、「地代」は大きな問題です。
地代の支払いについては皆さん問題ないとおもいます。地代の未払いは契約解除の理由にされる可能性が高いため借地人さんはきちんと支払います。また、借地契約書上にも例えば「3ヶ月以上地代の支払を怠ったときには賃貸人は催告なしで直ちに契約を解除する事ができる」という条項は多く見受けられます。

 

いっぽうで、地代の値上げについてはほとんど契約書上に記載があることはありません。地代値上げの特約等が契約書上にない場合は、法的には必ずしも地代の値上げに応じる必要はありません。
地代の値上げを地主が借地人に申し出る場合、借地人が納得できる根拠を示す必要があります。


【地代の値上げの理由】
・周辺地代の上昇
・固定資産税の上昇

多くの場合このどちらかを根拠として示し、借地人と協議の上双方納得した金額で地代を改定していきます。

よく起こるトラブル


このような場合でよく起こるケースは、長年地代をそのままにしておいて、突然大幅な地代の値上げをする場合です。地主さんは良かれと思って地代の値上げをしばらくせずに長年そのままにしてきたが、あまりにも金額が低すぎるので意を決して突然金額を値上げを伝える。借地人さんも突然のことですのでびっくりして、応じるのが難しくなるというものです。
土地の価格は、3年毎の評価替え(評価額の見直し)をおこない毎年1月1日現在の評価額を固定資産税台帳に登録します。それに合わせて固定資産税・都市計画税も見直しが行われます。そのタイミングに合わせて少しずつ地代の改定を行うようにすることでスムーズに進められる方法のひとつです。