底地借地のおはなし

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地価がさがっているのになぜ固定資産税はあがるのか

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地価がさがっているのになぜ固定資産税はあがるのか



地価がさがっているのになぜ固定資産税や地代があがるのか
地主の地代値上げを希望される理由をお聞きすると多くは、固定資産税(都市計画税)の上昇によるものが多いかと思います。

借地人のためと思って、何年も地代を値上げせずに金額をそのままにしてきたが、固定資産税だけが年々上昇していき、ついに困って相談に来る方もいらっしゃいます。

それと地主さんからのでてくる質問に、地価が下がっているのに、なぜ固定資産税はああがるんですか?」という質問を多く受け付けます。

「地価が下がれば、それに合わせて固定資産税も下がってよいはずなのに、なぜ固定資産税は上がるのか。地代を値上げしたくても借地人に説明がしづらい。」というお困りも聞きます。

先程の地主さんの心配通り、借地人さんに地代の値上げを説明しても「地価は下がっているのだから、地代を上げるのはおかしい。なぜですか?」といわれ交渉がなかなか進まないケースがあります。

一般的に借地人さんは、土地を借りている状態のため土地の固定資産税にはうとく、代わりに建物の固定資産税には馴染みがありますが、こちらは年々金額が下がることが一般です。そうゆう状況ですので、借地人さんは地価が下がっている状態であれば土地の固定資産税もさがっていると勘違いしてしまっているのです。

 

固定資産税の負担調整措置

実は固定資産税については負担調整措置が導入されており固定資産税が急激に上昇して税負担が重くなり過ぎないように、緩やかな上昇へ税負担を調整する仕組みで、バブル期に急激に上昇した地価に連動して固定資産税を算出する課税標準額を上昇させては負担が重くなるため調整をしました。
これにより、地価が下降しても、固定資産税は上昇するという現象が起こっています。